GGA Masquerade Episode1ーB アルティメット・マスカレード・チャンピオンシップ開催!!
あれから気づいたら20時だった。
昼寝にしてはかなり寝てしまった。スサノオさんにバレると怒られそうだ。
さすがにお腹が空いたなと思い、食堂へと向かう。
流石うちと同じGRIMMの支援があるせいか、武神は想像していた規模より遥かに上質であったし、うちのリングに上がってきたのがあの4人と言うだけで、他にも所属している人は居た。
まあ、みんなマスクはしてないので一般の格闘技に籍を入れているファイターなのだろう。
そして、お気に入りなのはこの食堂だ。
僕の今日の献立は
麦ご飯
鮭の切り身+大根おろし
かぼちゃの煮物
ポテトサラダ
シーザーサラダ
ジャガイモとキノコの豚汁
バナナ
ラッシー
だ。
減量を行っている選手もいる都合上、メニューに関しては自己管理になっていて、ビュッフェ形式となっている
正直に言うと焼肉を強要されていたGGA時代より食事に関しては好きだ。
ただ、和気あいあいと会話をしながら食べるような選手はほとんど居なく、皆黙々と食べている。
僕は武神に入ってからもタケミカヅチやアラスダくらいしか知らない。
つまりは団体と言うよりはトレーニングジムに近い物はある。
食事を済ませた僕は軽くジョギングに出かけ、いつものルートを一周して家に戻る。
寝る前の一通り一般的な行動を行い、アラスダから貰ったルールのPDFに目を通し、就寝。
翌日、起きて食堂へ向かう。
朝ごはんは
食パン
ブルーベリーヨーグルト
スクランブルエッグ
トマトサラダ
コーンスープ
牛乳
だ
団体的にも和食中心かと思ったが洋食も出る。
朝食を終えると基礎トレーニングを行う。
その後今日は打撃練習を行い、昼食。
昼食は
チャーハン
きゅうりの漬け物
唐揚げ
わかめスープ
冷奴
みかん
だ。
昼食を済ませると、グラップリングの練習をエディと行い一日のトレーニングは終了。
そして、夕食は昨日と同じだ。
これが僕の一日のスケジュールだ。
こうやって何気ない日常を繰り返し、スサノオさんが言っていた登録の期限までの1週間が経った。
「昨日が例の期限であった。そして、本日は以前話したように日本代表の選考戦が開催される通知がメールで来た。よって兄ら3名、そしてここには存在せぬが、ヤマトを加えた4名が私からの推薦として選考戦に出る。
残りの4名の選出に関しては委員会に任せておる。
委員会は予め候補を決めているので結果が出るのはおそらく、数日後であろう。
それまで各自鍛錬に励め。以上」
「しかし残りの4名って一体誰なんだろう…」
「師匠の予備として選ばれる選手なので恐らくはかなりの強敵であろう」
タケミカヅチが深刻な様子で喋り始めた。
「ヤマトもあれから過酷な特訓を積んでいるに違いない。少なくとも奴だけは我々で倒さねばならない…!」
付近の木の枝を踏み潰すタケミカヅチ。彼のヤマトに対する怒りとスサノオさんに対する忠誠心がよく伝わる。
「……まあみんな、もし戦う時はよろしく頼むよ!」
「そんな生温い態度で勝てると思うな」
タケミカヅチはそう吐き捨て去っていった。
「ああ言ってるけどビエント殿と闘うのを楽しみにしてると思うでごわすよ…」
「そうかな?」
「ビエント殿が来てからのミカヅチ…いやタケミカヅチ殿の鍛錬にはかなり気合が入っているでごわす。少なくとも影響を受けてるのは間違いないでごわすよ」
そうなのか……
でも、彼の言う通り浮かれた気分では勝てない戦いであることは間違いない。
気合いを入れて望まなくては…!
さて、皆様。
という事で、これが彼の人生において長くも短い1年の始まりでございます。
これから彼が代表戦をどう戦い抜き、日本代表となるのか……この話の続きは次回お話しましょう。
さーて!次回のMasqueradeは!?
ついに始まった代表戦!!
ヤマトを始め、強豪渦巻くこのトーナメントを勝ち抜くのはいったいだれか!?
第1試合はなんとビエントVSアラスダ!!
圧倒的なパワーを誇る力士に彼はどう立ち向かうのか!?
出るか!?必殺サブミッション!
次回「重圧!?アラスダの灼熱無双!!」
にレディーーゴーーー!