ファイプロ警察 プロローグ
GGAの若き社長
夏 めぐみ
風紀の強化に執心であり、今回のある種の罰とも言える警察興行を立案したのは彼女だ。
…のだが、現在、自身が発足した調査委員会による取り調べを受けている。
「女同士だからってセクハラは存在しないと思わない方がいいですよ」
「誠に遺憾だ。私はHPWの選手を思って行動しているだけというのに」
「寸法を測ると言われ色々触られたと被害者は申しておりますが」
「仕方ないだろう!あんな大きなモノがあるなら不可抗力だ!」
「たまらず触った…と」
「ちがうちがう!本当に少し当たっただけだ!」
「発情したように自身の胸を押し付けてきたとも仰ってますが」
「密接したら当たるのは仕方ないだろう!?」
「自身の方がデカいぞというアピールを感じて傷ついたとも述べております」
「被害妄想も大概にしろ!……しかし、セクシー社長要素が思わず出てしまったという事だね。ウッフンしょうがにゃいにゃあ…」
「はあ…ババア無理すんなよ、続いて業務中に業務とは関係ない行動…ゲームをしたと聞いておりますが」
「おい!!!その言葉、取り消せ!」
「業務を放棄してゲームをしたのは事実ですか?」
「え、ちょっと…む、む、む…」
「これは心当たりがあるようで」
「どうやってバレたんだ……」
「それは言えません」
「ぐぬ…しかし、これも経験として受け入れよう。いいだろう私が女子代表として出よう」
「痛み入ります…あとレイ・テクニカ氏より横暴だとの声が届いておりますが」
「あいつ!!覚えてろ!!」
「続きましては当団体より参戦する2名についてですが」
「ふむ、宇宙恐竜と月島 葵か」
「宇宙恐竜氏は試合がワンパターン、やり過ぎなどの声が上がっていますね」
「いやまあしかし恐竜だもんなあ……」
「え?中身はおじさんではないのですか?」
「………」
「失礼しました」
「分かれば良い…まあ、昨年はとある興行でしつこく暴れていたからな。妥当だろう」
「では、月島 葵氏に関してはいかがでしょうか」
「色々罪が書かれてるが…これ漫画の出来事じゃないのか?」
「ひとつなぎの大秘宝は…存在するッ!ドン!」
「それが言いたかっただけだろ!プロフィール詐称というのは?」
「身長を5cmサバ読みしてたそうです」
「うわ、どうでもいい…他にもっとやらかしてる人いるでしょ」
「しかしこんな大罪が霞むほどの凶悪犯罪を起こしてますからね」
「え、スルーですかー?というかまだ続くのその話」
「こんな人間が野放しにされるなんて恐怖で夜も眠れない!!! ドン!!」
「しつけぇな!!わかった、わかりました。葵選手もぶち込むという事で」
「痛み入ります」
「他の出場選手は決まったのか?」
「ええ、今回は前哨戦に近い趣での開催となりますが、ビッグネームの方々が次々と」
「それは楽しみだな…では今月末、ドームを抑えておけ!」
「承知致しました」
6/24か25の 19:30頃より
ファイプロ警察
開始予定!!