GGA チャンピオンズロード "ツインズ"
「ツインズの勝利ーー!!血の絆は同期の絆を上回りました!」
「流石に元タッグ王者に勝つのは難しかったようだな!」
タッグ戦は僕らの勝利だ。
流石に同期とは言え、即席コンビに負けるような僕らじゃない!
「やったね!兄さん!!」
「う…うむ…」
兄さんの様子がおかしい。
よく見ると頭から血を流している。
そして、倒れた
「兄さん!!!」
「おーっと!!どうしたんでしょうか、ガデッサ選手!倒れてしまいました!」
「おい、血が出てるぞ!担架だ!」
救護班に運び込まれる兄さん。
まさかまだあの時の傷が…
救護室にて兄さんが頭皮に傷を負ったまま試合に出ていたことが明かされた。
ドクターは手術を受けるように勧めていたが、マクレガーと少しでも早く戦う為に試合後に受けると言っていたらしい
「そんな…気づかなかった……」
「手術後の経緯観察も含めて…長くて1ヶ月ほど」
「わかった、ありがとう」
僕は一旦ドクターに後を任せて救護室を出る。
マクレガー……あいつのせいだ…大人しく捕まっておけばよかったんだ…!
「やあ、お兄さんの事は散々だったな…すまなかったね…」
僕らにマクレガー襲撃を依頼した男が話しかけてきた。
彼は兄のように僕を優しく抱きしめてくれた。
「爪が甘かった僕らも悪い。この借りをリングで返すだけさ」
「ん?もしかして…」
「そうさ、シングルでアイツに挑む」
「それは無茶だ、君らはタッグだからアイツらに勝てたんだ。オセロットにすら勝った男に君が勝てると思えない」
僕を離しつつも、肩を掴み目を見ながら話しかける彼。
彼の言いたいことは分かる。
僕1人でアイツに勝てるとは思えないだろう。
「だけど、このままアイツがのうのうと戦っているのを見たくない。タッグだから負けた。アイツは今そう思っているよ」
「確かに、彼の事だからな…今頃パートナーのメディチに責任を押し付けたりしているだろう」
「ふん、浅ましい奴…!ここで僕がアイツを倒してシングルでも"ブラッド・ボンド"の強さを見せてやる」
「何かサポートしようか?」
「いいえ、貴方の力を煩わせる事はないと思う……ドラゴン…!」