GGA チャンピオンズロード "リターン・オブ・スピリット"
「ご苦労だった。オセロット」
「真面目にやって負けちまったよ」
ケネディへの挑戦敗れたオセロットはゴーストらに迎えられていた。
ゴースト、フェルナンド、そしてヤン・ジュウホウ…騒動の主犯格が集まっていた。
「しかしケネディもいよいよ戦う相手が居なくなったぜ?かといって"リスト"の奴らとか出したら半殺しにしそうだし…」
「そうだな、ジェナスがそうなった」
ジェナス・キャンベル。
マクレガーの同期であり、団体一の美丈夫と言われる…が、彼もまたリストの対象者であった。
ケネディとの試合で彼は椎間板を負傷。
ケネディが意図的な物を感じさせた事から相当な炎上事件となった。
なお、現在彼は入院中である。
「ジェナスもリストの一員だったのか…」
「まあ、彼は容疑で留まっているがな、それでもあの有様だ」
「ヒェッ…ヤンとか殺されるんじゃないのか」
「うふふ、何でアタクシが負ける前提になってるのかな」
ヤン・ジュウホウ。元政府の諜報機関の出…いまいち信憑性に欠けるが、実力は確かだ
「そう、そんなヤン君に私は頼みがあるのだ」
ゴーストが思い出したかのようにヤンの方へ振り向く
「次のマッチメイクの権利…実は私の協力者がにぎっている……そこでだ、君はある男を潰して欲しい」
「デヴィッド・マクレガーでしょ」
「そう!話が早い!」
「あんたが回りくどいだけよ」
「ハッハッハ、それはすまなかった……頼むぞ」
ゴーストはヤンの肩に手を置くとヤンはそれを片手で握った
「うふふ…任せてちょうだいな…」
「そして、フェルナンド!君も出番だ!メディチを潰せ!」
「よっしゃああああああ!!!待ってたぜ!!!」
「俺は出番がないのか?」
「君はアンジェロを頼む。アンジェロ自身は"こちら側"の人間ではあるが……マクレガーとは深い関係だ。仕方ない」
「あいよ」
「奴らはそろそろこのベルトの本質に気づく可能性がある。万が一の事に備えて少しばかり"休養"してもらわなければ…」
ゴーストがマスク越しからでも不敵に笑っているのが分かる。
「アンジェロ・アーデルンカッツ…本当はアタクシが戦いたいんだけどね」
「ヤン?お前がか?」
「ええ……だって…アタクシの……実験材料ですから…」
一方、そのアンジェロはグレゴリーとマクレガーの試合以降、普段よりトレーニングに励んでいた。
俺は、罪人だ。
あのゲームでひたすら戦い抜いた。
俺だけが生き残ってしまったのだ。
1番の俺自身が許せないところは
殺したのか、殺してないのか
それが分からないことだ……
グレゴリーの試合を見て、俺は今の場を戦い抜き、やがてくる結末までは団体に忠を尽くそうと思う。
リストに入っているという事は団体も俺の事を知ってて拾ったんだ。
その恩に報いなければ…
「よお!今日も早いねえ!」
俺の盟友、メディチとグレゴリー…と新たな友、マクレガーが現れた。
「次こそは勝ちたいんでな」
「そうだよなぁ負け続きだもんな……っていてえ!なにしやがる!」
メディチの頭をマクレガーが小突いた。
「そう言う事はいちいち言わなくてもいいんだよ、バカ」
「HAHAHA、メディチの減らず口にはもう慣れてるよ」
「スミマセン…」
「この勢いで殴られてたらそのうちメディチの頭がケバブのようになってしまうかもな!」
「「「HAHAHA!!!」」」
俺は、この3人を輝かせてみせる。
戦士の魂を取り戻してくれたこの3人を…!