GGA チャンピオンズロード "アダム・ダ・カーン"
この私、アダム・ダ・カーンはある勅命を受け、この団体へと入団した。
私が仕える主君、織田 衛様の命令により"黄金"を保護するためだ。
殿は父上の罪を精算する為に動いた。
しかし、憎きはヤン・ジュウホウである。
彼は殿の父上を拷問にかけ、卑劣にも黄金の話を聞き出した。
幸い船が出来上がっていたので盗み出すには容易で無くなったが…
私は殿の命により団体へ事情を説明した。
殿の過去からして、対立する立場である事は否めないが、資産の行末が掛かっている事だ。四の五の言えないであろう。
しかし、団体はこの"危機"を把握していた。
恐ろしくなるほど詳細にだ。
そして、この問題は次のケースへと進行した。
ゴーストがこれを嗅ぎつけたのだ。
私はこれも報告をした。
しかし、オーナーは不敵に笑い、こう答えた。
「ゲームは人数が多い方が面白い」
と…
全てはあの者の掌の上という訳なのか?
あえて泳がせているのか?
私は愚直に命を守る為に、ゴーストやマイカに奪われまいと動いた。
ヤンはゴーストに近づいていると睨み、私はゴーストへと取り入った。
そこで、この船は複数の罪人を抱えている事とケネディ・ディアスがゴーストやマイカの追放を企んでいることを知る。
まあこんなクズ達を抱える事に価値はないと思うので賛成ではあるが…
マイカの手下であるロマリオ・メディチがゴースト達の動向を探っているようなので、ゴーストはニーズヘッグに"襲撃"を命令した。
個人的な恨みがある彼の事なので万が一の事故を考え、私はニーズヘッグに同行する旨を申し出た。
同時にユ・ムンもそれに乗った。
ゴーストも事故の杞憂が多少あったのか、この2名の申し出には肯定してくれた。
実際、やり過ぎるくらいにはニーズヘッグはロマリオ・メディチを痛めつけた。
私とユ・ムンは彼を宥めて撤収した。
しかし、ユ・ムンがその後"現場"まで戻りに行ったのを見逃さなかった。
彼は金で動く傭兵のような男だ。
襲撃の際に私同様、手を抜いていた事から、おそらく何者かにロマリオ・メディチの保護を依頼されたのだろう。
アジトへ戻ると、ゴーストはそろそろ例の島へ寄港する時間である事を皆に伝えた。
私は殿へ連絡を取った。
殿はその島で待ち構えるとの仰せだった。
ゴーストを現行犯で捕まえ、ヤン・ジュウホウに制裁を加える。
その為には兵士が足りない。
殿は私へデヴィッド・マクレガーらへ近づくように命令した。
私はデヴィッド・マクレガーを呼び、計画を話した。
事態をある程度は把握していた彼はゴーストらの確保には快く承諾してくれた。
しかし、予想外だったのがマイカとユ・ムンも協力してくれるそうだ。
はたして信用していいのか……
そして、私達の動向を左右する、例の日の対戦カードが発表された。
第1試合
フィリップ・ウィンドストーム
VS
アダム・ダ・カーン
第2試合
スワンプマン&ビリー・アイアン
VS
チェイス&ガッデス
第3試合
アンジェロ・アーデルンカッツ
VS
グレゴリー・ドゥコフ
第4試合
クエルポ&ユ・ムン
VS
シス・ブラックハンド&ジェフ・アンデルセン
第5試合
デヴィッド・マクレガー
VS
ブラッド
第6試合
ジェームズ
VS
ゴースト
少し分が悪いかもしれない。
しかし、サエジマはゴーストの動きを縛る為に最終試合のカードを何としてでもねじ込んだのであろう。
これにより恐らく最初に奴が動く事しか出来ない。
或いは試合放棄という手段もあるが……
私が第1試合というのは残念であるが、デヴィッド・マクレガーとマイカが島へ上陸、ロマリオ・メディチと殿に合流。
私は試合が終わり次第馳せ参じる旨を伝えた。
ユ・ムンとアンジェロが中間にいるので彼らの支援は期待できない。
敵の戦力はニーズヘッグが確定ではあるがどんな伏兵がいるかはまだ分からない。
さて、どうなるか……