RDV公式ブログ

新しく生まれ変わったGGA公式ブログ

GGA チャンピオンズロード "トゥルース"

 

ついにこの日が来た。

この船は例の金塊が眠る島に寄港している。

 

俺は冴島の旦那、ユ・ムン、アンジェロのおかげで厳重な警備を掻い潜ることに成功し、マイカと共に島へ上陸した。

 

俺の試合が始まるまでに戻らなくては……

 

島にたどり着いてすぐ、メディチを呼ぼうとしたが携帯は圏外になった。

なるほど…だから音信不通だったのか

 

「旦那、むこうに怪しい扉がありますぜ」

 

ベルトを嵌めるようなくぼみがある扉。

まちがいない、ここだ。

 

「あーどうも既にゴーストが来とるみたいやなあ。ベルトが嵌ってる」

 

「まあ、持ち出そうとする時に捕まえる方がやりやすいし、いいだろ」

 

俺らはその扉の前に立つと、大掛かりな金具が開く音と共に扉が自動で開いた。

 

「このままでいいのか?」

 

「扉のうちから鍵はしめれへんね」

 

俺らは通路を進んでいくと…聞きなれた声が聞こえた

 

「よ、まってたぜ……」

 

メディチ!無事だったか!」

 

「ああ、来たのはマクレガーとマイカの旦那の2人か……例の場所はこっちだ」

メディチの先導のもと、俺達は扉の先へと進む。

謎の広大な庭へとたどり着いた。

 

はえ〜〜こんな所に金塊があるんか」

 

「誰か住んでるのか?」

 

「ああ、そうだ。ここで説明してくれるよ」

説明?金塊の守り手かなんかだろうか

 

「なんや、メディチ…様子が変やな」

 

確かに元気がねえなあ

 

「いや…その…あまりにも衝撃的過ぎて…ていうか旦那とマクレガーが一緒に居るのも今更ながら驚いてるんだけど…」

 

「ああ、コイツと契約したからな」

 

「そうそう、あんさんの借金を肩代わりする分の銭も貰って雇われカウボーイや」

 

「え!?マジ!?」

 

「マジマジ、だから今日から俺がお前の主だ」

 

「あっ奴隷から解放されないのね…」

 

「ええからはよ説明してくれぇや。推定あと2試合終わったらマクレガーの出番なんや」

 

「そうだよ、はやくしろよ」

 

「はいはい、わかりました……」

 

俺達はこの庭に建立された家の前までたどり着いた。

それは隠れ家というにはあまりにも綺麗な…

 

「やっぱり番人がおるんやいか。そうそう上手くいく話やないってことやな」

 

「そうか?俺には誰かのただの隠居地にしか見えないぜ。そもそも本当に金があるのか?」

 

「まあまあ、上がってくれよ」

 

「他人の家なのに偉そうやなあ」

 

メディチに言われるがまま、家へと入り…そこで見覚えがある男2人と見覚えがない老婆を目にした。

 

ケネディ…ヤン…!」

 

「ナンバー76と32か…よりによってクズがここにたどり着いてしまうとは」

 

「そうかい?ワタシはマクレガーくんを応援してたがネ」

 

ゴーストは居ない…?

ケネディが居るのは予想外だった。しかしアイツが持ってるベルトは偽物と聞いた…偽物でも扉は開くのか?

 

「さて、当初の予定とは違いましたが…影響力があるメンバーが揃いましたね」

 

老婆が口を開いた。

こいつは一体誰なんだ?

 

「誰だって顔をしてらっしゃいますね……自己紹介が遅れました。私の名前はクリスティナ・アウグストゥス……あなた達が闘ってる方舟のオーナーです」

 

この人が……!

そういえば1度も見たことがなかったな……

 

 

「先に言いましょう。黄金は存在します…しかし、ここにはありません」

 

「なんやて!?」

 

「私はここに居るヤンを使い、愛する"子供達"をテストしました」

 

子供達?

 

「子供達の中で誰がこの船、団体を引っ張るのに相応しいか…それを調べるためにヤンにベルトの複製を頼みました。ヤンはゴーストに複製したベルトを2つ渡しました」

 

「?複製?贋物じゃねえのか」

 

「その通りです。ケネディが持っている物も、ゴーストが持っている物も……全て公式に団体が作り上げた本物となります」

 

「え?でもドラゴンはゴーストに頼んだって…」

 

「ドラゴンにはゴーストへ偽造を頼むように私が言ったんだヨ。まあ薄々勘づいてそうではあるがネ」

 

「あ?よくわからなくなってきた。何がしたいんだ」

 

「話せば長くなりますが、単刀直入に言えば…マクレガー、メディチ、貴方と親しいアンジェロ…そこにいるケネディ…全員が血縁関係にあります」

 

ぶったまげた

 

「マイカやユ・ムンは違うがネ」

 

「そこは違うんやな。ホッとしたわ」

 

「待て待て待て、頭が理解に落ち着いていない」

 

 

「私はこの事実を知り、まずヤン・ジュウホウへの接触を試みました」

オーナーは俺の混乱を差し置いて話を続けた

 

「ワタシは別に政府の人間として秘蔵金の場所を探していタ…しかし、このオーナー様は大胆不敵にワタシをご指名の通報をしたのだヨ」

 

「CIUの諜報員なんて早々と近づけませんからね」

 

「秘蔵金の場所を知っている。ヤン・ジュウホウを出せ!だなんて通報があった時は驚きましたヨ」

 

 

 

「私はあなた達…"子供達"が不幸にも真っ当と言えない道を辿っている事を知りました」

 

「夫婦で英国にあるプロレス団体を経営してました私は夫に彼らへ愛を、チャンスを与えれないか持ちかけました」

 

「しかし、反対され…のうのうと私だけ平穏に暮らしている事実に耐えきれず私は秘蔵金の鍵であるベルトを持ち出し家出をしました」

 

「私は"子供達"が闘える舞台を…この船を作り上げました。そしてそのGMを今はこのヤンに任せています」

 

 

「その、色々聞きたいことはあるが…さっきから子供達ってのはなんなんだ…」

 

「私の祖父が残した子孫の末裔が貴方達になります」

 

「どうしてそれが分かるんだ?」

 

「それはケネディも持っている…"リスト"です」

 

「リストには祖父が残した"家族"の情報が詰められていました。ヤンやアーデルンカッツの家系はきちんと最新の記録に残っていましたが…マクレガー、メディチ…貴方達はヤンに頼んで調べあげました。」

 

「あんたの爺さんは一体…?」

 

「ここからが私にとっては本題ですね…もう少し長くなりますが……」

 

「頼みます」