ど〜んと ドラゴン・キッドくんの話
それは今は亡き児童誌。
かつてはキッズの代名詞的な存在であるコロコロと争った偉大なる雑誌だ。
基本的にニッチだったり、それボンボン読者以外やらないのでは?と思うような玩具のタイアップが多かったが、メダロットという今も続くアタリがあったり、児童を精通させるのが目的と錯覚してしまいそうなエロ漫画があったり話題が尽きない雑誌である。
クロスハンターの事は忘れろ
さて、そんな雑誌にドラゴンゲートがまだ出来る前、闘龍門ジャパン自体が興行をしていた頃の学園バトル漫画があったのだ
上の画像の通り、みんなデフォルメしてる。
かわいい。
出てくるキャラクターも懐かしいな!と思えるような面子である。
主人公は当然ドラゴン・キッド。
あとはライバルでCIMA、スモー・フジ、SUWA、マグナム、ダークネス・ドラゴン
何故かいつも泣いてるSAITO(まだスペル・シーサーではない)
脇役で新井、堀口元気、斎藤了、ストーカー市川、横須賀、望月、神田
あとは当然ながら校長とかレフェリー金太とか菊池アナとか選手以外も出てくる。良い。
名前は出ないけどアンソニー・W・森や土井と思われるキャラクターもでる。
モブキャラまで実在選手で固められてて非常に愛が強い。
というかプロレスタイアップ系でここまで現実の人物を出してる物もなかなかない気がする。
オリジナル設定としてキッドと校長は血縁関係でドラゴン一族とかいうプロレス界を牛耳ろうとしている集団の者だったりする。
後半は王道展開としてその一族と戦うのが主軸だ
とまあここまで来たら、見た目はSDだけど正統派なのか?と思うような説明だが…
全然そんなことは無い!!
この作品、非常に下品。
マグナムや市川がいる時点で下品だろ!という事はさておき
歴代ボンボン漫画でも1、2を争うくらいには、う〇こ等のキッズが連呼しがちなネタが多い。
というかスカトロ展開がだいたいオチに使われる。
あとリアクションの時はだいたい鼻水垂れてる
上述したマグナムについても割とギリギリのラインを攻めてくる。
非常に簡単かつ下品なダンスを踊るので真似したキッズはママに怒られているであろう。
さ、さすがにやりすぎんか…と思ったりしたが当時の選手たちは割とノリノリで宣伝してた。意気揚々と巡業でコミックス持ち出して宣伝してた。
ちなみに作者がそういう作風なのかと思いきや、これの後に連載するオリジナル漫画では下ネタが一切ないし、そもそも後に連載されるとびだせ!!ターパンを除いてはここまでド直球にする漫画はボンボンになかった。
タイアップだから暴れるか!という狂気の発想の可能性もあるが、もしかすると闘龍門側がこの作風を推していたまである。
なお、私は「こ、こんな下品な漫画好きになってたまるか…!」とか思いながら毎回読んでたし、コミックスも買ってしまっている。
ドラゴン・キッドは2頭身でもかっこいいよね
あと、ダークネス・ドラゴンの名前が出る時点で「懐かしい」と思うだろうが…
連載途中、しかもダークネス・ドラゴンが漫画に出始めてすぐにリアルでキッドとのコントラ戦に敗北して素顔になっていた。
月刊誌なので仕方ないが、2ヶ月もあれば展開が大きく変わることが多いプロレス界とのタイアップは改めて難しいと痛感する。
ちなみに漫画ではマスクは脱がないが、マスク自体はキッドからの盗品という設定だ。
下品下品言うてるが最初の方にも書いたようで懐かしい気分にもなれるし、本筋は割と面白いのでおすすめする作品です。
なお、Amazonのレビューは星3である。
絵柄に騙されたドラゲファンが買って怒ったのかもしれない
追記
関係ないがコロコロはハッスルとコラボしていた。
しかも、わりかし下品な部類ではあるハッスルなのに下ネタはほとんど無かった
ど、どうしてだ…