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新しく生まれ変わったGGA公式ブログ

GGA チャンピオンズロード "リスタート"

「クロスフェイス!!!たまらずギブアップ!!!これはドラゴンが得意としている技でもあります!」

 

「あえてこれで終わらせることによってアピールしてるんだろうな!」

 

 

「俺が!!アンリミテッド・サバイバー!マクレガーだ!!!」

 

 

メディチを降し、高らかに叫ぶマクレガー

それは出鼻をくじかれた彼の怒りも込められた強い咆哮であった。

ここから彼の栄光への道が始まった。

 

 

しかし、勝利の余韻もつかの間

 

「おいおい、調子に乗るな!!俺の仲間を傷つけてくれた代償を償わせてやる!」

 

会場に鳴り響くマイク

入場ゲートより現れた一人の男。

そう、この声、この男は

 

「おおっと!!この声はメディチの盟友、アンジェロだ!!」

 

「敗北する事がわかっていたような好タイミングだな」

 

アンジェロ・アーデルンカッツ

スイスより現れたテクニシャン。

欧州仕込みのそのテクニックと華麗なルックスから女性人気が高い。

ロマリオとは欧州仲間という事でよくタッグを組んでいる。

…女好きのロマリオがおこぼれを狙っているだけという説もあるが

 

「デビュー戦で無様に負けた奴が1回勝ったくらいで調子に乗るんじゃない!」

 

「まあな、メディチが俺より弱いだけだ」

 

「その態度!その態度だ!気に食わない…!次は俺が……」

 

話の途中で遮るように照明が消える。

駆け込むような音の後に鈍い音がなり、光が戻った。

 

マットに横たわるマクレガー。

そんな彼を上から眺める男。

彼の手にはバットが握られている。

それでマクレガーを襲ったという事は明らかだ。

 

「貴様は…オセロット!」

 

「なんとーー!!一瞬のスキをついてオセロットがマクレガーを襲撃しました!」

 

オセロット

彼は弄ぶように抗争へ乱入し、第3勢力として掻き回す事に定評がある。

今回の襲撃も彼にとっては呼吸をするのと同等な事象であった。

 

「悪ぃな、この"坊ちゃん"は俺の獲物だ。アンジェロ、引き下がってくれ」

 

「何だと!!貴様!易々とはい、そうですかと言えるか!」

 

「決めるのはお前じゃなくて、上の方なんだ。すまねえがこれは決定事項なんだ」

 

「何!?……ぐぬぅ…」

 

「どうやらマクレガーの次のカードはオセロットと決まっているようですね」

 

「あの山猫はワガママだからな。仕方ない」

 

「アンジェロは納得がいかないようですが」

 

「まあ、マクレガーがオセロットに負けても次はアンジェロとの試合になるだろ」

 

「しばし、おあずけって事ですね!」

 

「やり場を失ったアンジェロはそのまま帰っていきました」

 

メディチは放置されたままだな。これも"仕方ない"」

 

オセロットはマクレガーを抱えてくれてますね」

 

「これは俺の獲物とアピールしているんだろうな!さあ、後はメディチを片付けて第2試合だ!」

 

「そうですね!続いては〜……」

 

 

ロッカールームにてマクレガーが目を覚ますとオセロットの姿は消えていた。

 

「あいつ!!!!」

 

「どうだい?初めての勝利は」

代わりに冴島が待っていた。

 

「あんだけセンターでボコボコにしてたメディチ相手だから別に大したことねえよ」

 

「次の相手はオセロット、強敵だぞ」

 

「こそこそ外から襲撃してくるような奴が強いと思えないがね」

 

「リングの上だけが戦いの全てではないという事も理解しておいた方がいい………しかし、あのクロスフェイス、いつのまに覚えてたんだ」

 

「ん?あれか?そもそもミックさんから俺はあんたのビデオを飽きるほど見せられてんだ。あれくらいなら出来るぜ」

 

「驚いた。ミックからは言うこと聞かないパワーバカと教えられてたんだがな」

 

「いつかミックさんと戦うかもしれねぇと思ってたからね。隠し玉は多くて損じゃないだろ?今回はメディチがこれを予想出来ないと思って使わせてもらったんだよ。普段通りの俺のファイトをアイツがよく知ってるからな」

 

「……意外な曲者だった、という訳だな…」

 

「「はははははは!!」」

 

 

 

一方、メディチは……

 

「いやーーー!!!あのまま起きてたら俺もオセロットに殴られてたな!!狸寝入りしててラッキーだったぜ!」

 

「お客さんまた来たの?」

 

「おう!今日も飲ませてもらうぜ〜〜〜!」

 

元気に酒場にいた。