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GGA チャンピオンズロード "フューチャー"

俺は後悔した

 

奴に協力を頼んだことを

 

 

俺は計画の為にゴーストへ偽物のベルトを作るように依頼した。

アイツは見事に作り上げた。俺すらも騙して

 

俺もアイツに贋作を渡されたのだ。

 

アイツは"お前にも贋作を渡すぞ"と教えんばかりに真贋の見抜き方を教えてくれた。

帯部分に鉄分が入った液体を付けると、白い斑点がつく…

 

ベルトを貰ってすぐにゴーストが行方をくらました為、俺は半信半疑で試した。

 

で、見事に偽物だったわけだ

 

本物のベルトが消失している時点で俺が異議を申し立てても無意味だ。

ケネディもおそらく自分のベルトが偽物と気づいてるだろう。

あのベルトをもはや本物として認識させようとしてるのではないかという推測もある。

 

俺が本物を持っていないと意味が無い、ケネディを倒せる選手を作り上げてから俺が真の王者であることを名乗り出て、そいつにベルトを託さないと……

 

未来を託せるのはマクレガー、オセロット、アンジェロ、アダム…この4人にかかっている。

だからこそ今ケネディと戦わせる訳にはいかない。

 

あいつの絶対的な力に負けると成長の弊害となる。アイツは選手の自信すら刈り取る処刑人だ。

 

俺はトーナメントをぶち壊す為に何人かに頼んでマクレガー達を襲撃するように仕向けた。

 

そして、オセロットが勝ち残った。

アンジェロがリングに現れたのも意外だったがオセロットがこれを乗り切れるとは…

 

オセロットは茶番のような試合の後、俺の部屋に現れた。

 

 

「あんただろ?仕向けたの」

 

「いつ気づいた」

 

「簡単な話だ。ケネディのベルトは偽物。本物は渡さないし、ケネディに借りも返したい。だが、あんたはまだ本調子じゃない…挑戦に名乗り出れない。そこで考えた。挑戦自体を壊してやろうと」

 

ふん、自分がケネディに勝てると思っているのか?

 

「2割しか当たってない」

 

「それは残念だ。2割ってのはベルトのことかい?」

 

「そうだな」

 

「あっさり認めるんだね」

 

「今更取り繕った所で…いつ気づいた?」

 

「あんたがケネディに負けたタイミングでゴーストが消えた所かな、奴が見えなくなってきてから何か細工があると気づいた。そこで俺は調印の資料を団体に請求したら文章が微かに違う事に気づいた。データを改竄したんだろう。データだけ変えては意味が無い。つまりはベルト自体も偽物と考えていいだろう」

 

「驚いた。細かい文章なんて読まないやつしか居ないかと思ったんだがな」

 

「まあ実際に挑む時は勢いでそんな事に気づかないだろうけどよ」

 

「で、尋問した所で何が目的だ?」

 

「あんたのこのガバガバな計画に乗ってやろうと思ってさ」

 

「そうか…なら話そう、真実を」

 

俺はオセロットに全てを話した。マクレガーに告げてない俺のベルトも偽物であることも

 

 

 

「へー驚いた。すっげえ回りくどいことすんね。アンタもケネディも……しかし、俺なんかに未来を期待してんのか、あんた」

 

「……この船にはコスモスとカオス、ふたつの属性が存在する。コスモスの象徴とも言えるケネディは眩しすぎる。行き過ぎたコスモスはカオスの良さすらを壊す。だが、逆も言える。しかし、マクレガーやお前はその2つを兼ね備えている。だから俺はお前達に団体の未来を見た」

 

 

「ふーん、俺の経歴を知ってて言ってんのかい?」

 

「ああ…ご家族の事は残念で…」

 

その刹那、俺の頭へ銃を構えるオセロット

 

「もういい、それ以上口にするな」

 

なんて抜き撃ちの速さだ。

 

「すまない、軽率だった…………早くゴーストを見つけてベルトの所在を突き止めなければいけない」

 

「なあに、俺が次でケネディを倒せばいいだろ?あいつの事だし王座を手放してる間は事を起こさないだろ」

 

「アイツを甘く見るな」

 

「戦う前に負ける気で居るやつがいるかよ」

 

「また失言だったな、すまない」

 

「いいさ、期待なんてされない方が気楽なんだよ」

 

頭を掻きながら背を向け部屋を立ち去るオセロット

 

だが……オセロット、残念だが愛を知らないお前には無理だ。