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GGA チャンピオンズロード "ファイト"

 

予想外だった。

マクレガーの奴、ケネディと互角に殴りあっている。

むしろケネディから戸惑いが見える分マクレガーの優勢かもしれない。

 

「どう見える?」

 

「マクレガーの優勢に見えるけど…」

 

「いや、ケネディは力を抑えている…アイツがこの後試合という事を知り…最低限の力で分からせようとしている。ただそれはあくまでも団体の為だ」

 

 

「てめえ!!!本気を出しやがれ!!」

 

「馬鹿か!貴様程度に本気を出せるか!!」

 

「ちくしょおおおおおおお!!!!」

 

マクレガーが大きく拳を振りかざした。

ケネディはその腕を掴み、ファイヤーマンズキャリーの体勢から投げ飛ばした。

 

「ぐはぁ!!」

 

ここは地面。マットなんかより明らかにダメージが深い

 

「これで分かっただろう…身の程を弁え……グハッ!!」

 

ケネディが崩れ落ちる。

 

「へっ…てめえもな…」

 

睨み合う二人。

しかし、冴島はいつの間にかこの場を離れていた。

 

振り返ると婆さんが残ってる部屋へと入っていくのが見えた

 

様子を怪しんだ俺は冴島が拳銃を取り出すのが見えた。

 

「婆さん!!!あぶねえ!!!」

 

俺は飛び出し、婆さんと冴島の間に割って入り……

 

 

撃たれた。

 

「ちっ」

 

メディチ!!!!」

 

「サエジマ!!!何をやっているんだ!!2人とも!!喧嘩してる場合じゃないヨ!!」

 

 

わかった……こいつは冴島じゃない……!!

 

 

メディチの勘の良さを甘く見てたな…だが次は」

冴島が再びトリガーを引こうとするが…

 

もう1つの銃撃が奴の銃を弾いた。

 

「こんなこともあろうかと、持ってきてよかったで」

 

イカだ。

奴が冴島の銃を撃った。

 

「くそが!!!」

 

「ルーシー!逃げるんダ!!」

 

走り、部屋を出るルーシー。

 

外にいるマクレガー達の元へ駆けるが……

 

 

銃声。

 

 

外に出た瞬間、彼女は別の方角から撃たれた。

 

「婆さん!!!!」

 

 

 

 

「ひゃははははは!!!!黄金は俺達のものだ!!!」

 

高笑いし、ベルトを手にする冴島

 

 

「キミ…冴島ではないな……」

 

「そうさ!俺は冴島じゃない!!!」

 

奴は顔からマスクを剥いで姿を現した。

 

 

「ゴースト!!!!」

 

「家族の再会もつかの間…残念だったな!!!お前らよりこの俺様が有効活用はさてやるよ!!」

 

ゴーストを睨む一同。

 

しかし、動けずにいた。

 

オーナーを撃ち抜いたスナイパーが控えている。

少しでも抵抗すれば撃たれるのは明らかだからだ

 

「ははははは!!屈強な男達が何も出来ずにいるのは痛快だな!」

 

彼らはルーシーとメディチの容態の事もあり、この場は奴が早く去ることを見届けるしかなかった。

 

そして、奴は中庭を駆け抜けて去っていた……

 

 

ヤンはそれを見てすぐさま、家に存在した通報用のブザーを鳴らした。

 

 

マクレガーとケネディの初戦闘は予想も出来ない決着を迎えた。

 

メディチとオーナーはレスキュー隊に運び込まれ、マクレガーも試合へと向った。

 

今回の出来事、いや己のルーツなどマクレガーにはどうでもいい話であった……が、彼に一つだけ収穫があった。

 

「デヴィッド・マクレガー……その名…刻ませておこう」

 

マクレガーとケネディの戦いはここからだ