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GGA チャンピオンズロード "アフターケア"

 

俺はあの後、普通に試合に出て勝利を収めた。

 

このブラッドとかいう奴も親戚って書いてあったな…

 

親戚15人くらい探せば普通にある事だと思うんだけどな。

意図的にレスラーとして集めたってのもあるしよ。

 

そんな事を考えながら俺は病院へとたどり着いた。

婆さんは一命を取り留めたものの、重体につき面会謝絶。

メディチへのお見舞いのみとなった。

 

「いやーー!痛かったッス!」

病室に入るとメディチが元気に談話していた。

居たのはアンジェロとマイカと……初対面になるが…顔に包帯を撒いた大男…ビリー・アイアンだ

 

ここに居る奴全員親戚かあ……

 

「おにいさん、はじめまして、おで…ビリーだ」

ビリーはたどたどしい言語で挨拶してきた

 

「おう、俺がデヴィッド・マクレガーだ。よろしく頼む………ん?おにいさん?知ってんのか?」

 

「ああ、俺がさっき話をした」

メディチが笑いながら答えてくれた。

まあ、お前以外話す奴はここに居ないが…

 

「オレはソウルブラザーが本当のブラザーで嬉しかったよ」

アンジェロが涙ぐんで感激している。

 

そんなに大袈裟に捉えるものかね

 

「マクレガー!ビリーはいいやつなんだよ。俺がここに来た時も真っ先に来てくれた」

 

「おでは心配でしかたなかっただけだ」

 

「まあ俺は大丈夫だよ!……心配なのは婆さんの方だ」

そうだ。

そもそも狙撃されて命があったのが奇跡に近い…もしくは意図的に外したのか……

 

「撃った奴は誰なんだろうな」

 

「ゴーストの共犯…とはいっても射撃がうまそうなやつなんて………いやそもそも、ゴーストじゃねえと思うんだよね。アイツ」

 

「は?どういう事だ?」

 

「ゴーストとは笑い方が違っていた。それにアイツがこんな堂々と攻めてくるとも思えないね」

 

そんな馬鹿なと一瞬思ったが、この団体一の観察眼を持っているメディチが確信を持って話をしているので真実味があった

 

 

「あ〜ゴーストは冴島と口論してたのを見たど〜」

 

「俺達がいない間にか?」

 

「んだ」

 

「それからどうなったかは知らないか?」

 

「ん〜ごめんなあ、特に見てないで」

 

「いやいい、ありがとう」

 

俺達も正確な時間を把握してなかったのでビリーの目撃情報が

・口論の後に冴嶋に成りすました

・そもそも島に来ていない

 

のどちらに傾くかが分からない。

 

「そういえばドラゴンの奴は何してんだ?」

 

「それが姿を消しているらしい」

 

「なるほど、襲われた可能性だってあるのか…」

 

その時、タイミングよく携帯電話がなった。

 

相手はドラゴンだ

 

「ドラゴン!?」

 

「無事なのか!?」

 

「出てみるわ」

俺は病室を出て通話可能なエリアへと向かった。

電話が切れてしまっていたので折り返した。

 

 

「ドラゴン?デヴィッドだ」

 

「ああ、元気か?ケネディから事の顛末は聞いた…散々だったな」

 

まるで他人事だな。自分の成りすましまで出たのに…

 

「俺は大丈夫だ。試合もやりきったし…ドラゴンは大丈夫なのかよ」

 

「私なら問題ない。さて、本題だが…次の対戦相手が決まった。ビリー・アイアンとだ」

 

「ビリーか、わかった………あんた本当にドラゴンなのか?」

 

「ははは、何を言っている」

 

「……俺達が島にいる間、ゴーストと口論をしていたとビリーから聞いた」

 

「口論?ああ、あいつの姿が見えたからな、今回の騒動について問い詰めたんだ」

 

「それからゴーストはどうしたんだよ」

 

「煙幕を巻かれて逃げられたよ。アイツはニンジャみたいだな!ハッハッハ!」

 

 

「笑い事じゃねえ!死にかけてるやつがいるんだぞ!!!」

 

「…おおっと、すまない…だが私が持っている情報はこれだけだ。満足したかね?」

 

「ああ、ありがとよ」

俺は吐き捨てるように電話を切った。

 

ドラゴンから逃げて島に来たのか?

それとも別人なのか?

 

結局よく分からないままだぜ……

 

 

「デヴィッド・マクレガー、止まれ」

病室に戻ろうとすると声をかけられた。

俺が電話を終えるのを待っていたみたいだ。

 

 

引き止めたその男は……

 

「訓練以来だな…話すのは」

 

シス・ブラックハンド。

俺が教官を半殺しにした時に代理で教官を務めた男だ

 

「久しぶりだな!あんたもメディチのお見舞いか!?」

 

「いやそれもあるが………すまない、本職に戻らせてもらう」

 

シスは懐からあるものを取りだした

 

 

警察手帳だった